派遣719日目協力隊で2年間活動してきてよかったですか?

今日は任地引き上げの日だった。


空港までわざわざ見送りに来てくれた後輩隊員のK君と飛行機の搭乗時間までの間、話していたときにこんな質問をされた。


「協力隊で2年間活動してきてよかったですか?」


自分はこの問いに即答できなかった。


たしかにこの2年間

  • 学生への指導という未知の経験
  • 英語での仕事、ポルトガル語での生活
  • モザンビーク国内および周辺国への旅行
  • 損得勘定なしでかかわれる多くの日本人たちとの出会い

等貴重な経験をしてきたのは確かなのだけれども、素直によかったということが出来なかった。とりあえず、活動とは関係のないところで笑いをとってごまかした。


やはり、こうなったのは帰国後のことがネックになっている。プログラマーとして2年間のブランクは正直重い。2年の間に出てきた技術的なトレンドや業務知識を身につけるのは正直しんどい。もともと日本ではたいしたことなかったので、上にいる人たちの壁は分厚かったし、下からの追い上げにいつもプレッシャーを感じていた。帰国前と同じポジションを維持するためには人一倍の努力は必要になるだろう。


そして仕事への適応の大変さ以上に、この経験を今後どのように生かしていけばいいのかが良く分からないのがこのモヤモヤ感の一番の原因。簡単な例で言えば、日常生活や仕事でポルトガル語や英語を使う機会はないしね。


ただ、今良い経験だったと言うよりは数年後良い経験だったといえる方が価値があると思う。


隊員経験を自信を持っていいと言えるものにするためにも、日本で今後どう働いていくか、どう生きていくか、どう考えていくかが問われていくのだろう。