派遣234日目仕事としてのJICA


調整員の方から電話で、国内移動の際の国内移動届の提出および配属先の休暇申請の提出を義務付けられた。


今まで特に言われたことがなかったので、何かモザンビークで問題があったのかと聞いたところ、特にないとの回答。モザンビークでないとしたら、他の派遣国で何か問題があったのだろう。


まぁ自分の担当の調整員の方は海外生活が長く、海千山千といった感じなので、自分が正確な回答を求めたところでうまいことはぐらかされて終わるというパターンが多いのだが。モザンビークの隊員で誰かが何かやらかしちゃっても全然不思議ではない。


現地事務所と本部でいろいろ決まりを作ってボランティア事業を運用しているのだけど、ある部分ではゆるかったり、ある部分ではきっちりしていたりと統一感がない。そこが隊員のJICAに対する不満点の一つになっているのは事実。もちろん自分も不満持っている一人。オリエンテーション時にもらったハンドブック通りきっちり運営されていれば最初から文句は言わない。



話は変わるけど、現在、鳩山政権(財務省か)が行っている行政刷新会議事業仕分けではODAはとりあげられているのだろうか。モザンビークを見る限り、JICAの自己満プロジェクトは少なからずある。前々から言われていることだけど、ODAも予算の見直し対象には入るべきだと思う。


さらに言うと、そもそもアフリカに援助して何か変わったのだろうか。例えば、マラウィは青年海外協力隊を含めて、日本が援助している期間はすごく長いけど、いまだに世界の最貧国の一つ。マドンナが養子もらいに来ちゃうくらいだし。JICAとか外務省がこれだけ効果があったんですよ的なことを示さないと、900兆円に膨らむかという政府債務がある中では国民の支持を得られない。というか債務の有無にかかわらず、金を投入する以上、事後効果についても示すべきだと思う。大島JICA副理事長との会食とのときにこのことを質問していればよかったと今更ながら後悔している。


余談として、大島副理事長はすごい人かもしれないけど、会食で出た食事を残していた。そんな出された食事を残しちゃう彼が来モした理由は農業援助拡大の調印式のため。違う意味ですごい人だと思ったわ。


JICAもJICAWorldやクロスロードのようなJICAマンセーみたいなクソ冊子出して毎月各隊員に送りつけるくらいなら、経済学者の協力を仰いで、国際援助の効果を計るツールの作成とかを行うべき。いやJICAが行うべきではないか。国際援助オンブズマンみたいな独立した組織が出来るのが正しい方向性かもしれない。





物価高、気温高、マラリア罹患率高の三高の地方隊員のうらみつらみが思わぬかたちで出てしまったようだ。夜間コースでいつも使っている教室の鍵が閉まっているという、素敵な処置にあったことも影響している。活字に書いたことでちょっとすっきりしたかな。



こう書いているけれども、JICA職員もしくは専門家になれるものならなってみたい。隊員からの一方的目線で書いているので内部からじゃないと分からないこともあるだろうし、職員や専門家じゃないとできないことの方がたくさんあるだろうから。ただ現在の自分のスキルで考えると大学院出ていないのがネックなのでおそらくなるのは難しいと思われ。