派遣244日目教育を語るということ


朝から論文のコメント付けを行う。明日の授業準備はなし。こんなに追いつめられる作業だとは思わなかった。




ソフトバンクモバイル副社長の松本徹三氏のBlogで民主党が進めている高校無償化よりも先に徹底したICTの導入を先にするべしとの意見が書かれていた。
http://agora-web.jp/archives/806505.html

ざっくり主張をまとめると以下の通り

  • ICTは現代の必須技術
  • ICTにより様々な情報を手に入れることが可能
  • 生徒は自分の興味にあった情報をすぐ手に入れることができる
  • 生徒はその興味にしたがって学習を自主的にはじめる

だって。


ICTには携帯電話も当然含まれるわけで、世界でも類を見ない高機能を誇る携帯電話を使いこなしているのは松本さんの世代や自分のような世代ではなく高校生の世代が中心だと思う。自分たちが高校生や大学生のときでも今の高校生たちと同様に使いこなしていた。そんなICTに慣れ親しんだ高校生たちであれば自主的に学習を始めていてもおかしくないと思うのだが。


教育というのは効果が出るまで時間がかかるもの。小中高であれば人格形成にかかわると言われているから、数年単位ではなく、10数年という単位で効果をみていかないといけないのではないだろうか。そんな未来のことに責任を持って発言できる人なんていない。その発言の重みを知っている人は簡単に教育への提言とかはしないだろう。失礼ではあるけれども、現在70歳ぐらいの松本氏が10数年先も生きている保証すらない。


何が言いたいかというと、教育についてあれこれ言う人はいいかげんだということ。大抵の意見は聞くに値しないと思う。もちろん自分もその例外ではないことは十分自覚している。