派遣280日目ベイラ〜マプト

航空券変更

今回の旅行の同行者AさんとK君は朝9時の飛行機に乗るため、7時半ごろタクシーで空港へむかった。自分は後からチケットをとったので夕方の便で出る予定。正確な出発時刻を確認するため、航空会社から発行された書類の確認を行う。


ここで、重大なことに気づく。ベイラ発マプト着のはずが、ペンバ発マプト着になっていたのである。つまり飛行機に乗れず、帰れないことを意味する。


すぐさま、Iさんと一緒に市内中心にあるLAM(Linhas Areas de Mocambique)のオフィスに向かう。待ち時間は若干長かったものの、追加料金無しで変更することができた。ベイラ発マプト着の便は1日4便あるので何とかなった。他の都市ではこうはいかなかっただろう。


中華料理

航空券の変更で昼近くまで時間がかかった。市内を散策する前にKANIMAMBOという中華料理店に行く。


モザンビークで初めて餃子を食べた。当然焼き餃子。任地ペンバにも中華料理店はあるものの、餃子は置いていない。ちなみにODA関連のプロジェクトで来モしている土木会社の方がよく食べているらしい。


餃子以上にIさんと2人で食事できているシチュエーションに自分でも驚いている。二本松訓練所(NTC)での訓練中から今まで、そのようなシチュエーションがなかったので。


UCM(モザンビークカトリック大学)

自分の配属先である大学のベイラ校キャンパスを見に行く。ここベイラに本部があるのでペンバとは規模が違う。学部ごとにキャンパスがあるのが特徴。いろいろ学部がある中で、実際に見たのは経済学部。敷地も広く、建物も3階建てと違いを見せつけられた。教員をはじめ、スタッフがいなかったので案内見ることは出来なかったのが残念。アポもない状態で案内してくれといって、実際にしてもらえるかどうか不明だが。。


グランド・ホテル

ポルトガルの植民地時代に建てられたホテルを見に行く。正確にはホテルだったところ。現在は勝手に人が住みついており、スラムのようになっている。外観も廃墟寸前といった雰囲気。とても人が住むようなところではない。


そんなところなのでセキュリティがよろしくない。中に入ることは憚られるので外から眺めるだけだった。しかし、それだけでも危険な感じはぬぐえなかったので、あまり写真をとることはできなかった。こういう場所にくると、この国が貧困の中にいることを実感させられる。


ベイラ空港

帰りの飛行機に乗るため、ベイラ空港まで行く。ペンバと比べて、市内中心部からは結構距離があるように思えた。


ベイラ空港はマプト空港ほどではないものの、複数のカウンターがあり、待合スペースもそれなりに広い。国際線がちゃんととまるだけのことはある。荷物検査の際、スキャナごしにうつった四角くて分厚い物体について質問される。正解は授業準備のために持っていた本。タウンページぐらいの厚さと大きさはある。首都マプト以外のモザンビークでそれくらい分厚い本を購入することはおろか見つけるのも困難なので、係員が不思議に思うのも無理はない。


飛行機はプロペラ機。プロペラが旋回する音がうるさい。1時間程度のフライトにも関わらず、機内食が出た。


マプト到着

マプト空港を降りると、聞いていた通り空港拡張工事を行っていてタクシー乗り場が狭くなっていた。その影響でつかまえられるタクシーも多くなく、通常より高い値段を払わざるをえなかった。



余談として、LAMのオフィスでで配属先の大学の本部の副学長を見かけたけれども、特に挨拶等はしなかった。それほど親しくない人には自ら話しかけないのが自分が疲れないための処世術。まともな方は是非見習わないでほしい。