派遣309日目豪雨

マプト市内は朝から豪雨だった。


語学学校までは15分程度の道のりとはいえ、いつもより長く感じる。上から降る雨は防げる。しかしところどころ出来た水たまりがやっかい。ある交差点は完全に冠水していたので、水に足をつけざるを得ない。素足+ゴム製サンダルだったので、ズボンをまくりあげるだけで何とかなった。スニーカーや革靴であったら、びしょ濡れで乾いた後は臭くなっている可能性がある。


向かう途中で講師のうちのMr.Mogleから連絡がくる。1コマ目の講師Mr.Damiaoは到着が遅れるらしい。代わりにMr.Mogleが1コマ目を担当することになった。


しかしながら、Mr.Mogleも1時間ほど遅刻した。道路が冠水してしまい、車は徐行せざるを得ないので交通渋滞が起きていること。マプト市内に限らず、モザンビークは雨が長時間降るということを前提にインフラが整えられていない。排水が恐ろしく悪い。


講師陣が遅刻したことに関しては事前に連絡があったこともあり特に責めるつもりはない。むしろ、1日4時間ぶっ続けというのが食傷気味だったので、時間数が減ってくれてありがたかった。


早く出れると思ったら、外に出ることができないれない。教室に入る前に図書館を経由する必要があって、外に出る時もそこを経由しないといけない。図書室の鉄格子に南京錠がかけられていて、その鍵を持っているスタッフが不在とのこと。30分ほどスペアキーとその鍵を持っているスタッフを探してもらったけれども、見つかることはなかった。結局、金槌で南京錠を叩いて開けてもらう。


結構大きい南京錠だったけれども、2回か3回叩くだけ空いてしまうという事実に驚く。鍵かけていてもほんの数分の時間稼ぎにしかならないことを思い知る。


夜、健康管理員のOさんに高級レストランにZambi連れて行ってもらう。ただ一つ指定があってちゃんとした服装にしないといけない。ダメージジーンズしかないので今年3月に帰国するI君にもらったズボンを履いていく。上着も襟付きにしていく。


日本でも来たことのないようなグレードのレストランであった。すべてのものが旨かったけれども、ステーキは格別。


余談として、新隊員はこの日は任地訪問調査と言うことで首都マプトには不在であった。しかし、新隊員のK君だけは療養のため隊員連絡所(ドミトリー)にいたので一緒に参加。任地では連れて行ってくれる人もいないし、そんな高級レストランもないので貴重な経験と言えるだろう。