派遣315日目短期隊員要請


19年度2次隊隊員のNさんが帰国する日。平日で、2月に入り隊員はすでに活動(授業)が始まっているため、見送りに来れたのは隊員だと自分だけであった。


19年度2次隊は本来であれば昨年の9月下旬に帰国する予定だった。Nさんは任期を4ヶ月ほど延長していたので今日が帰国日。彼女は隊員の中で一番ポルトガル語を話すのが上手かったと思う。関西人でしゃべり好きということもあり隊員連絡所(ドミトリー)ではムードメーカー的な存在であった。生物教師ということもあり、いろいろと植物や動物、人間の体についてときおり皆にレクチャーしていたのが自分の中では印象に残っている。


日本に帰る気分を聞いてみると、モザンビークに来るときと同様の気分と話してくれた。2年半弱のブランクでも結構大きいのだなと感じる。他に彼女の言葉で印象的だったのは、住居では配属先の都合により同居だったけれども、日本人とではなかったのでそんなに苦痛ではなかったと言っていたこと。隊員の同居に関するトラブルをモザンビークやそれ以外の派遣国で聞いていたので、今後その問題を考えるときの一つの視点になったと思う。


また年内に遊びに戻ってくるということなので、再会はモザンビークですることになるだろう。まだ一度行ったことがない彼女の任地ビランクーロで是非。



午後、JICAモザンビーク事務所で担当調整員のTさんと自分の配属先へのボランティア派遣について話しあう。数日前、配属先のPedagodic Director(教頭)からJICA事務所に直接連絡が入り、ボランティアの派遣を要請された。


Tさん的にはあまり乗り気でない模様。要請されるレベルが高いのと公立の学校ではないことが主な理由。以前も、中部の都市シモイオに食品加工についてのコース設計および授業が出来る人材を要請してきたらしい。


自分からは短期ボランティアの派遣の検討をお願いした。補助をしてくれる人がほしいのである。


活動をしてて大変なのは採点。素人の間違いも入ったプログラムのコードを70〜80人分読むのは大変辛い作業。この作業を分担してくれる人がモザンビーク人以外で欲しい。



モザンビーク人を使えよという話もあると思うけれども、それには同意し難い。モザンビーク人の場合、配属先の卒業生ということになる。学生同士は学年関係なく仲がよい傾向があるので、その卒業生のモザンビーク人講師をアシスタントに使った場合、問題が漏れたり、採点が甘くなることがありうる。


この案については調整員TさんおよびHさんも了承してくれた。実際に要請として認められるかどうかは別として、とりあえず要請のために必要なフォームを自分から配属先に送ることになった。詳しい話し合いはTさんが今月自分の任地ペンバに行った際にされる予定。


要請が上がり方は募集していた頃には分からなかった。関わってみると、配属先と言うよりはJICAの現地事務所や前任者の思惑が入りやすいのよく分かる。要請内容と実際の現場で必要とされていることが異なるのも当然想定内といったところか。


余談として、今日は空港のバーでコーラフロートを注文。おそらくモザンビークでフロートを味わえるのはここだけだろう。