派遣350日目肥えた舌

去年の科目のアサインメント(課題)出し忘れの学生に対する新しいアサインメントを作成する。去年学生に出したものより若干難しくした。同じレベルもしくは簡単なものを出した場合、真面目に提出期限を守った学生が不利になるので。再度の提出を認めているだけ相当寛容な処置だと思う。


今回Dercioという学生も再提出の対象に入ったものの、他の学生とは違った理由で再提出となった。アサインメントはJavascriptで作成したプログラムとそれを説明したドキュメントを添付する必要があった。しかし彼の場合、ドキュメントがプログラムを全く説明していなかった。プログラム中にある関数名とドキュメントにあるそれとが全然違っていたり、そもそも存在しないファイルの説明をしていたりと他の誰かのをパクッている可能性が相当高いので0点をつけた。


それに対する彼の説明はこちらの想像を超えた。一昨年も同じ科目を履修していて、点数が芳しくなかったので昨年も履修しており、他人のものと思われたドキュメントは一昨年の課題のものだということ。確かに学籍番号を確かめると学年が他の学生よりも一年上であった。


まともにやっていればそんなミスは犯すはずがない。しかし今回再提出を許したのは単純に面倒くさかったから。もう一年こんな学生と付き合うのがいやだった。


よく日本で留年ギリギリの成績の学生が教授に救済措置を懇願しに行って、案外それが実現してしまうのも同じ理由だと思う。はっきり言って学生が留年するかどうかはどうでもいいのだけど、より面倒くさくない方を選ぶとそういう結果になるのだと思う。




昼、市内中心部にあるレストランTASCAに行く。このレストランには去年は週2〜3回ペースで食べに行っていた。今年この店に行くのは今日が初めて。


鶏の炭焼きを注文。去年いつも注文していたメニュー。しかしながら以前ほどおいしく感じられない。マズくなったのではなく、自分の中でのハードルが上がっていることに気づく。2ヶ月におよぶ首都マプトでの生活が自分の舌を肥させてしまった。このハードルを下げることは結構難しいと思う。ということでしばらくここに行くことはないと思う。



午後、学部長Ms.Aliceの指示に従い、スケジュール共有のため各教員のPCにMicrosoft Outlookを導入した。当然のことながらWebベースのスケジュール管理ソフト(グループウェア)に比べて格段に速い。


ネットの回線速度の遅いここアフリカだとその差を如実に感じる。去年からGoogleが開発したChrome OSが騒がれていてWindowsを駆逐するのではないかといわれているけれどもアフリカではまだまだWindowsがシェアの大半を占めると思う。クラウドを用いてアプリケーションを外部に持つ仕組みはネットが快適に使える環境があってこそなので。



余談として、この日は帰った後すぐ寝た。