マスタリングTCP/IP 入門編 第4版

マスタリングTCP/IP 入門編 第4版

インターネットの通信プロトコルでおなじみのTCP/IPの入門書。


ネットワーク研修があったので読み返してみた。


やはり名著と言われるだけあると改めて思った。


TCP/IPにとどまらず、周辺知識についても多くのページを割いて解説している。イラストも多く理解を助けるのに役立つ。ただ単にキーワードとなる技術を紹介するのではなく、もととなった技術の問題点や背景、歴史をふまえたうえでその技術を解説している点が秀逸。他の入門書にも見習ってほしいところ。


ケチをつけるとすれば、本書では次世代のプロトコルと言われて久しいIPv6についての記述が多く、何でも出来るようなことが書いてあるのが腑に落ちない。


v6はv4と完全互換ではない。IPv6化にあたって移行は避けては通れない問題だと思うので、移行をスムーズにするような技術、互換性を保つような技術の展望についても触れてほしいと思った。