派遣073日目採点作業は非生産的

XML vs CSV

今日はPBLの日。


XML vs CSV というテーマでXMLがどういう目的で、どんな場面で有効に使用されるかについて議論してもらうことが狙いだった。


しかしながらXMLシンタックスについて延々と語っていた。シンタックスも重要なものの、議論の本筋ではない。軌道修正したかったものの、どれくらい理解しているのか興味はあるところだったので、見守ることにした。


この辺は実際にシステム移行やシステム間のインターフェースの開発をやってみないと気付かないことも多いので議論をするのにも限界はある。議論させて思うのは話にリアリティがないということ。開発経験がない人間にここらへんのことを分からせるのは非常に難しい。ましてやここはソフトウェア産業のパーセンテージがほぼゼロのモザンビークだからなおさら。


採点作業は非生産的

テストの採点を始める。午後だけで終わるかと思ったものの、思った以上に時間がかかった。70人分という量の多さがその理由。もう一つの理由は記述問題があったため。


モザンビーク人に限らず、外国人の書くアルファベットは大変読みにくい。文字を判別するだけで一苦労。スペルミスや文法ミスは×にしようかと思ったものの、予想以上に多いので許容することにした。


結局、家に持ち帰って、やっと終わらすことができた。


採点は大変なわりに非生産的な作業。大学の試験の場合、論述問題が中心なので丸着けだけではなく、読むという作業が大半を占める。その大半がオリジナリティもなく、読んでいて退屈なものが多い


自分の出身大学では200人ぐらい登録している講義があった。一つ一つ大学教授が採点している間、研究活動が全く出来ないと思うとぞっとする(実際には教授のゼミにいる大学院生がやっていることも多い)。教授だけでなく、大学にとっても日本のアカデミズムにとっても損な作業だと思う。


解決方法としては、教育と研究活動を分離するということが一つの案。良い論文を書ける教授が良い教育ができるとは限らない(名選手、名コーチにあらずと同じ)。特に大学の教養レベルで教えられている内容であれば、その道の権威でなくても教えることは可能だと思う。


入試は大学内の試験よりさらに非生産的な作業である。人数がむちゃくちゃ多く、厳密性も求められるわりに目的は落とすだけだから。


国立大学の入試(2次試験)は凝り過ぎていると思う。普通の記述問題に加え、数学の証明問題などチェックを厳密にやらないといけないものもある。また採点する手間だけでなく、問題の作成やチェックだけでどれくらい時間が使われているのだろうか。


結局落とすだけの試験だから、思い切って2次試験をなくしてセンター試験だけにしてもいいと思う。上位何%の人だけ入学可というようにすれば、入ってくる学生のレベルはそれほど変わらない(ちゃんとした統計は調べていないけれど、2次試験の点数はセンター試験の点数に比例する傾向があるはず)。