派遣114日目隊員中間報告会


隊員中間報告会および安全対策協議会の日。

隊員中間報告会

開催場所はホテルアベニーダという5つ星ホテルの会議室。清潔なだけでなく、高級感がただようホテル。Tシャツでここに来たら間違いなく場違い。


活動を開始してから、半年〜1年半の隊員が各自の活動について報告を行った。


青年海外協力隊員(シニア海外ボランティアはモザンビークにはいない)、ボランティア調整員とJICAモザンビーク所長といったJICA関係者とオブザーバーとしてS大使他、何人かの大使館職員の方が来ていた。


皆、モザンビークに来る前は学生だったり、看護師だったりと日本では特別何かを教える経験があるわけではないものの、プレゼンがうまい。


普段慣れない言葉で授業をしているので、日本語でのプレゼンはすごく楽に違いない。


特に上手だと思ったのは看護師のMさんのプレゼン。間の置き方とか、資料の作り方とか、声の大きさとかが聴衆を意識していて、内容が頭にすっと入ってきた。


内容的に考えさせられたのが、助産師のIさんのプレゼン。


Iさんの配属先は施設を日本の援助で建てただけでなく、機材提供も行われている。ところが機材はあまり歓迎されておらず、むしろ機材を管理する仕事が増えて大変という評価らしい。


断っておくと、Iさんはあくまで助産関係の知識を伝授する一講師と働いているので彼女に責任はない。


アフリカの場合、ものを管理するという思想がもともとない。買い物や食事の会計の際に釣り銭がないというのはその最たる例。そういう文化のところに機材を入れるのであれば管理方法を指導する人員が別途必要になるのではないかと思う。多分、台帳をつけたりだとかそういう基本的なところから始める必要があるのだろう。


安全対策協議会

午後は安全対策協議会。


訓練所で聞いていた包括的な途上国での安全対策とは違って、モザンビークに特化した内容が多いので真剣にならざるをえない。


隊員だけでなく、JICA職員(含む専門家)とその家族を含めて行われた。


はじめに、JICA職員のOさんから隊員が死亡した事例について紹介される。Oさんはマラウイ隊員OBで任期中に2件の死亡事故を聞くというヘビーというか悲しい経験を持っているだけに身に迫るものがあった。


その後、ボランティア調整員のTさんから隊員が遭った被害について紹介。身近に被害にあっている現隊員がいるので他人事では済まされない。


最後にいくつかのグループに分かれてケーススタディを行った。その中に路上検問でパスポートを要求されて、DIRE(外交目的で来ている外国人が持つ身分証)を見せたけれども偽物だと言われた場合という自分がナンプラで経験したケースについて話し合いを行った。


やはり、皆似たような経験があるとのこと。自分の経験からは、携帯の電源とクレジットは十分持っておいた方がいい旨を伝えておいた。本当にそれがなかったら会議に参加できたかどうかもあやしいので。




夜、先輩隊員と一緒にASKAというマプトというかモザンビークで唯一日本食が食べれるレストランに行った。寿司、天ぷらなどを食す。日本で食べたら、いたって普通の味なんだろうけど、久々に食べたこともあって非常においしく感じられた。


一人500MT(約2000円)ぐらいかかったので本当に贅沢したなと思った。