派遣178日目JICA副理事長と


JICAの大島副理事長が来モザンビークしているとのことで、大使公邸にて会食が行われた。副理事長は日本、ブラジル、モザンビークの3カ国による農業拡大プロジェクトの調印式のため来モされたとのこと。


制服(JICAジャケット)着用だったけれども、今週急に決まったことなので当然スラックスやYシャツ、革靴は持ってきていない。ただ、JICAジャケットは総会もしくは表敬訪問時にしか着ないため、任地にあっても使わないので今回持ってきていた。


仕方がないので、来週帰国するS君に一式借りていくことにした。


立食パーティかと思いきや、副理事長とテーブルを囲んでの会となった。参加したのはJICA副理事長とJICA本部職員と大使および大使館職員とJICAモザンビーク事務所職員、そして今回首都マプトに滞在している隊員10人。それぞれ自分の活動を通してモザンビークの教育や文化等を紹介した。


副理事長からは帰国隊員を支援するプログラムを充実させたい旨をおっしゃっていた(あくまで副理事長の考え、JICAの方針ではない)。帰国後、発展途上国でビジネスをやろうとする人に資金の貸し付けを行ったり、長期海外研修の枠を増やしたりなど。


資金貸付は面白いアイデアだと思った。JICAの支援(すなわちODA)は教育分野やインフラ面の支援がメインで投資を拡大するような産業振興をする支援は少ないので。隊員OBであれば現地の事情に詳しいし、日本の商社が入って行けないような分野にも入って行ける可能性がある。ただ、資金貸し付けの判断を誰がやるかという問題は残ると思う。現在のJICA職員にそれができるとは思えないので外部の力を借りる必要はあるだろう。


大使や副理事長の話が少し長いと思ったけれども、天ぷらやおでん等の日本食も食べれて有意義な会であった。



会食終了後に調べてみたら、大島副理事長は相当すごい人らしい。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%A4%A7%E5%B3%B6%E8%B3%A2%E4%B8%89


国連大使(正確には前国際連合日本政府代表部特命全権大使)を務めていたりもして、大使が恐縮していた理由も分かる。もしかしたらこの日の会食がきっかけで日本の外交を1mm動かせるかもしれない。