派遣183日目リハーサル


科目の最終テストも終わり一段落。誰もいない教室で来週の講義のリハーサルを行った。自分のオフィスではなく教室で行ったのは黒板を使いたかったので。


5〜6月に行った科目でも講義を行ったけれども、そのときは配属先に慣れていなかったこともそうだし、講義用のスライドを作ったり、そのための知識を詰め込んだりとそんなことをする余裕が全然なかった。PBLでも学生からリクエストがあった場合は5〜10分程度のミニレクチャーを行ったりしているけれども、2時間ぶっ通しは正直きつい。


リハーサルをやってみて思ったのは、語学力の伸び。途中言い回しがよく分からない単語や表現があっても、他の言葉で代替できている。分からなかったのはAC(交流)とDC(直流)が何の略かということ(正解はalternate currentとdirect current)。


事前にいろいろと準備していたのもあるけど、語学力のアウトプットの部分については日本にいたときに比べて格段に進歩したと言えるだろう(リスニングは課題がアリアリ)。



ただ、訓練所で英語のテクニカルクラスを受けていれば、大分違った準備の仕方ができたのではないかと今でも思う。


二本松訓練所(NTC)では英語を履修している場合、ホームクラスとテクニカルクラスという2部構成で行われる(駒ヶ根訓練所(KTC)はどうなのだろうか?)。ホームクラスでは文法や会話などの授業を、テクニカルクラスでは模擬授業を行う。英語以外の言語では0からの学習者が大半なのでホームクラスしかない。業務使用言語で訓練するのが原則なので、自分の場合英語で訓練するはずだったのだけれども、JICAモザンビーク事務所の指示によりポルトガル語しか履修していない。


おそらく、業務使用言語の訓練を受けずに任国に来たのは20年度4次隊では自分くらいだと思う。村落開発普及員の隊員などで現地のコミュニティに入っていく人は現地語で苦労しているはずなので、彼らに比べたら教材があるという点でも学習経験があるという点でも全然恵まれているし、もはや過ぎだことなので、その是非は個人的にはもういい。でも、でも、ネイティブ語学講師から授業構成について指導を受けれるのであれば受けてみたかったの正直なところ。