派遣231日目タンザニア旅行の計画


青年海外協力隊の隊員は基本的に任国に滞在して、活動することが求められている。


ただし、任国外旅行として、2年間の任期の間に指定した国に20日を限度として旅行へ行くことができる。
指定した国は主に任国の周辺国。モザンビークから行けるのは、以下の7カ国

  1. ザンビア
  2. マラウイ
  3. タンザニア
  4. ケニア
  5. ジンバブエ
  6. マダガスカル
  7. 南アフリカ共和国

このうち、ジンバブエマダガスカル南アフリカ共和国は政情の不安定さと治安の問題から渡航禁止になっている。また、ケニアも治安の悪さから行動が相当制限される。例えば、隊員の家に宿泊してはいけないなど。


だったら、そんなところに隊員とか専門家とか派遣するなよというツッコミがきそう。また周辺国でもスワジランドとかレソトには行くことができない。そしてシニア海外ボランティアは違う条件で運営されている(シニアの場合はどこの国にでも行ける)。ここらへんのルールの決め方がよくわからない。しかしながら、JICAは青年海外協力隊隊員を子ども扱いしていると考えるとある程度納得できる。旅行先で問題(病気とか怪我とか、パスポート紛失とか)起こした場合、ケツを拭くのはJICA現地事務所もしくは現地日本大使館になるので任地にとどまってくれたほうがJICA的にはありがたい。隊員になるような人は自分が見る限りもともとアクティビティが高いし、ある程度語学もできるので無茶なことをしやすいのだと思う。



あるモザンビーク隊員からの情報によると、来年10月にタンザニアで大統領選挙があるため、その前後数カ月は渡航禁止になるとのこと。また、3月から6月にかけて雨季のため、観光に適さない。ということで自分の任期中で行けるチャンスがあるのは来年の1〜2月ということになったため、タンザニア行きの計画が急きょ持ち上がった。タ


タンザニアはJICA関係者の渡航人数を30人までと制限をしている。近年できた規制で、この規制が出来る前は毎年12月に100人程度旅行で来ていたらしい。こんなに多いのは、ザンジバル島やンゴロンゴロなどの国立公園、キリマンジャロなどの観光名所がたくさんあることと、渡航可能な国がモザンビークなどの他の国よりも多いため。モザンビークに任国外旅行で行ける国はナミビア、マラウィ、ザンビアジンバブエぐらい。モザンビークの観光名所といえばビーチリゾートのあるイニャンバネか世界遺産モザンビーク島くらい。あまりに多すぎるので、現地JICA事務所なり現地日本大使館に迷惑がかかっていたとのこと。旅行先で青年海外協力隊員に何かあれば、ケツを拭くのはJICA現地事務所ぐらいしかない。旅行者のトラブル対応のために、JICAタンザニア関係者が本来の仕事が出来ないというのもおかしな話なので妥当と言えば妥当な規制か。


タンザニアに行ったことのある隊員は、モザンビーク島のことをザンジバル島を3段階ぐらいしょぼくした感じと話していた。また、交通インフラが整っていないため、行くのに時間がかかる、もしくは高いというデメリットがある。実際、モザンビーク島に行くと分かることとして、観光客が少ない。いるのは物好きな白人バックパッカーぐらいか。いつとまるか分からないミニバスしか交通手段がないっていうところがこの国のショボさを象徴している。JICA関係者で数年前まで滞在していた人によると、当時は陸の孤島と言われていたとのこと。今でも変わんないと思うけど、よりひどかったのだろう。



最近、モザンビークに関するネガティブな発言が多い。このままのペースだと「モザンビーク人全員死ねばいいのに」ぐらいまでに行きかねない。が、それでもいいような気がしてきた。