派遣254日目机を叩く

月曜日に行ったテストの採点を始める。記述問題が悲しいくらい出来ていない。やりたくないことだけれども、得点調整を行う必要がありそう。


採点中、先日卒業制作のアプリケーションを直すように指示した学生Etelvinaが自分のオフィスに来る。


前回指摘した部分が全く直っていなかった。直す気もなかったのか投げやりな感じで「自分には能力がない」「もしできなかったら..」を連発する。このとき「なんだよこいつ」的な感覚が自分の頭の中を支配してきた。そして、その感覚が行動に出る。机をこれ以上ないというくらい、思いっきし叩く。そして、グダグダ言っていたEtelvinaの口が止まった。締切までやれるだけやってみろよと言って自分のオフィスから返す。


余談として、本当は机を蹴りたかったけれども、同期隊員のSさんがそれをやってしまって複雑骨折してしまったことが一瞬頭によぎったので叩くだけに収まった。もちろん殴るという選択肢はない。Etelvinaは女性だが、いざとなれば自分よりも強いはず。


というかモザンビーク人を含めアフリカ人の身体的なポテンシャルをなめてはいけない。特に田舎に行くほどそのポテンシャルは発揮されている。一見ガリガリに見える少女でも、毎日水を何十分もかけて暑い中運んでいるので、見た目以上に鍛えられている。あるとき、腕をつかまれて外見とその力のギャップに驚かされたことがある。