派遣256日目消えたMr.Mafolo一家
学生に発表するための成績表を作る際、ある生徒のアサインメントの点数が見つからなかったので、配属先の大学に行って、もう一度探しに行こうかどうか悶々とベッドの中で考えていたら朝10時になっていた。
外に出てみると、大学で清掃を担当しているスタッフが教員用住宅を掃除しにきていた。隣のMr.Mafoloの家も清掃の対象に含まれていた。
しかしながら彼の家には人がいる気配がしなかった。覗いてみると最初から備え付けられている冷蔵庫等のもの以外何もない。いつのまにやら消えていた。彼が大学を辞めるという話は当然ながら聞いていないので、ペンバ市内のどこかに引越したに違いないのだけれども、どこに引っ越したのかは分からない。
夜、自分の家をノックする音が聞こえた。隣のMr.Mafoloを訪ねてきたモザンビーク人だった。引っ越したことを知らないらしく、事情を説明せざるをえなかった。
朝起きたらもういなかったのよ。多分引っ越したみたいなんだけどよくわかんないだよね。彼からも聞いていないし。ここにいる他の住人も彼の連絡先を知らないから思うよ。自分も知りたいぐらいなんだけど。
みたいなニュアンスのことをポルトガル語で説明する。久しぶりに比較的な複雑なポルトガル語を使った気がする。
余談として、引っ越すの意味の単語は英語でmoveでポルトガル語だとmover。しかしながら今日訪ねてきたモザンビーク人にはmoverでは通じなかった。mudar o endereco dele(英語だとchange his address)でようやくわかってくれた。
モザンビークはブラジル・ポルトガル語ではなくポルトガルの植民地だった経緯からポルトガル・ポルトガル語が使われている。実際に生活してポルトガル語を使っている実感からしてポルトガル・ポルトガル語とも違ったポルトガル語が使われている。モザンビーク・ポルトガル語とでも言うべきだろうか。ひまがあったらモザンビーク・ポルトガル語の特徴をまとめてみたいと思う。いつかのエントリで。