派遣367日目学部長は体調不良で休み/第3号報告書

朝、配属先から出ている車に乗ったら、いつもとは違う方向に走った。向かったのは違う地区にある別の教員用住宅。学部長Ms.Aliceが気分を悪くして通勤途中で帰ることになった。


金曜はいつも学部内で会議が行われるのだけれども、上記の理由で今日は中止。



赴任12ヶ月後に作成する第3号報告書をポータルシステムを使って提出した。


報告書の目的としては以下の三つがある。

  1. ボランティア自身が自己の活動の管理及び評価を行う。
  2. 事業関係者が情報を共有する。
  3. 情報を広く国民へ開示する。

そして、第3号報告書に記載する内容は以下の通り。

項番 項目 記述する内容
1 活動の進捗状況 活動の進捗状況、活動概要を記入する。活動計画に変更があれば経緯とともに記入する。補足事項は活動状況表に記入すること。
2 着任後1年時点の活動結果と課題及び課題に対する解決案 着任後1年間を経て得られた活動結果と課題、課題に対する解決案について具体的に記入する。
3 現地支援制度 活用計画 現地支援制度を活用した計画について記入する。
4 社会的格差に関する所見 配属先又は任地において民族、ジェンダー、貧富等による格差に関して気付いたことがあれば記入する(配属先等における男女の役割分担の違いやそれが職場・社会でどのように受け止められているか等)。*ジェンダーに関する所見については必ず記載してください。
5 その他特記事項 その他特記事項については※1の項目から選択し記入する。(複数選択可)

※1 その他特記事項については以下の項目から選択し記入してください。(複数選択可)
1.日本と受入国の違い
2.受入国の生活習慣
3.受入国の食事
4.旅行
5.任地の特産品
6.任地での広報活動(現地や日本からの取材対応・その他の情報発信/日付・メディア名も記載)
7.他事業との連携状況


赴任12ヶ月後に提出とあるけれども、3ヶ月後に提出する第1号報告書も出していない隊員も少なからずいる。出していない隊員の考えることとしては、

ボランティア自身が自己の活動の管理及び評価を行う。

=>活動の管理も評価しようとしないもしくは評価される必要がないと思っている(自己満足)。もしくはダルイ。

事業関係者が情報を共有する。

=>事業関係者イコールJICA関係者なので、関係者に情報共有する必要がない、またはすでに出来ていると思っている(自己満足)。逆にとると、JICA関係者はそんなに隊員の活動について興味がないのでせっついていない。もしくはダルイ

情報を広く国民へ開示する。

=>外交目的でいるにもかかわらず、国税を使った事業にもかかわらず、国民を意識していない。もしくは自信がある活動が出来ておらず恥ずかしい。もしくはダルイ。

といった感じだと思う。ポータルシステムがない場合も、FAXやJICA関係者に手交するという手段があるので、インターネット環境がないというのは理由にならない。


報告書出していない隊員は簡単に言うと税金泥棒だね。日本国民の皆さんは提出していない隊員とそれを許容しているJICAを批判する権利があると思うよ。



活動に満足できない場合や、自信がない場合でも書く必要があると思う(それ以前に義務なのだが)。上手くいかない事例であれば、関係者がよりよい援助をするための考えるきっかけになるはず。JICA現地事務所のスタッフも本部職員も隊員のブログやmixiは見ていないけれども報告書は必ず目を通すのでコミュニケーションツールとして考えればいいと思う。隊員連絡所(ドミトリー)で愚痴を言い合っていても政治は1mmも動かない。



余談として、ジェンダーや年齢による差別というかプレッシャーというものは自分の配属先にはない。学部長のMs.Aliceのように、女性でも責任ある立場についているし、勤務年数によって発言権が上下したり発言出来る機会が制限されるということはない。こういった点は日本より進んでいると思う。ただし、モザンビーク全土でそういう傾向ではない。そういう意味では特殊な配属先だと改めて思う。