派遣369日目要請主義


昨日、雨が降り続いたため、午前中は掃除、洗濯、買いものと出来なかったことをこなす。


昼頃、Tさんが来る。ミニバス(シャパ)ではなくわざわざタクシーで。彼女の隣人のモザンビーク人に言われてとのこと。ミニバス(シャパ)は危ないからタクシーを使いなさいと言われたという。聞くとその隣人は彼女の配属先(医療従事者学校)の教頭(Pedagogic Director)の夫人で、自家用車も所有するくらいの人。そもそも金銭感覚がわれわれJOCV(青年海外協力隊員)とも、一般のモザンビーク人とも違う。これが貧富の差というものなのか。


Tさんは21年度3次隊の看護師として今年の1月に来モ。2月に配属になった。しかしながら、看護師のコースが始まらないため、実質的な活動はしていない。JICAモザンビーク事務所から保健省に確認してもらったところ、今年度はペンバの医療従事者学校は看護師のコースについて予算の申請が上がっていないので、コースそのものが今年度はない。すなわち彼女の活動はないということでいろいろ悩んでいる様子だった。


彼女的には任地ペンバが気に入っているらしく(何故だかは分からない)、あまり移動したくないと言っている。でもそれは無茶な話。


青年海外協力隊事業に限らず、日本のODAは要請主義(リクエストベース)なので、要請がないもしくは配属先での仕事がない、配属先そのものがない場合は基本的に何もやらないというのが正しい。クロスロードとかのJICA万歳雑誌だと、要請にとらわれず柔軟に活動したいうのが持ち上げられることがあるけれども実際援助という側面で考えるとどうなんだろ。普通のODA(無償援助とか)で道路建設ではなく、港とか別のもの作るのと話は同じだと思う。金額が少額(億はいかない)なのであまり表沙汰になっていないだけではないだろうか。


ということで帰国もありうるよみたいな話をTさんにしたら相当焦っていた。確かにTさんにとっては酷な話だと思う。でも真の国際援助に燃える人であれば、援助が必要ないといケースは途上国にとってはよいことなので喜んで帰国すると思う。


余談として、左手中指の状態がひどく、折曲げるのもつらい状態。薬を塗っても変化なし。これ以上、状態がよくならないのであれば病院に行かざるをえないだろう。