派遣383日目ガーナJOCV機関誌「トロトロ」
同期隊員でガーナ派遣のYさんから送ってもらったガーナ機関誌「トロトロ」が送られてきた。「トロトロ」はおそらく現地語(チュワ語)の何か。送られてきたというか、興味があったのでわざわざ郵送で送ってもらった。紙ではなく、データの入ったCD-ROM。30MB程度なのでファイル共有サイトにアップロードしてこちらからダウンロード…みたいなことは接続速度の遅い発展途上国ではほぼ不可能。速度が1kbpsだとした場合、
30MB/1KBps => 30,000KB/1KBps => 30,000s => 500min => about 8hours
と8時間以上かかる計算になる。途中で回線が途切れたり、停電することもあるので、相当忍耐強い性格&暇がないと出来ない。
機関誌のぱっと見の印象ではMicrosoft Word以外の何かで編集したと思わせるデザイン。おそらくMacでAdobe社製のソフトを使って編集したのだと思う。いい意味で手作り感は少ない。
目次は以下の通り(実際のタイトルは結構違う)
- マリ写真
- ベナン旅行記
- アフリカ音楽特集(Fela Anikulapo Kuti)
- ガーナの伝統音楽
- ガーナ人の英文ラブレターの書き方
- デザイン布会社へのインタビュー
- 隊員ガーナ服紹介
- 帰国隊員アンケート
- 外国人ボランティアへのインタビュー
- 隊員宅紹介
- マラソン大会レポート
- 高級ホテル朝食ビュッフェ紹介
- ガーナホテル情報
- 21年度2次隊赴任の言葉
- 19年度1次隊〜3次隊帰国の言葉
- 帰国隊員連絡簿
- 編集後記
いろいろ記事があった中で帰国隊員へのアンケートが目を引いた。
JOCV経験が役に立つかどうかという項目で、国際協力関係に進んでいる人以外で直接役に立つという意見を上げている人はいなかった。話のネタになると書いていた人もいるくらいなので、日本の企業というか日本人はこの経験を評価しにくいのだなと思った。帰国隊員が現役隊員に送ったメッセージの中にそうなってしまうヒントが隠されていた。
健康第一。体力的にも精神的にも無理はしないでください(誰も期待していません。目の前にある「やるべきこと」「できること」をこなせばそれで十分。) (中略) 病気になると、いろんな人が心配するし、迷惑かかっちゃいますから。 < 言葉は悪いけど、JOCVが成果を出す活動ではないということをこの一言が物語っている。 後は途上国が知られていないからということが原因としてあると思う。韓国や中国であれば、まだ想像がつくだろうけど、例えばモザンビークとかガーナで工場の品質管理の仕事をやっていたと言っても、日本と求められるレベルが違うし、そもそも何をやっているのかが日本の企業の現場の人や人事担当者にはよく分からない。 まぁそういうギャップを埋めるために自分たちが派遣されて、途上国の情報とかを伝えていくという役割もあるのだと考えればいいんじゃないかなと思う。 他思ったこと -同期Mさんの化粧が相変わらずスゴイww -好きなビールベスト3ぐらいというアンケートがあったのでビールの銘柄が3つ以上あってうらやましい(モザンビークは基本的に2M、LAURENTIN,MANICAの3種類) -隊員数が多い -Fela Anikulapo Kutiという黒人解放運動家かつ黒人音楽家の紹介を見て、「音楽は政治に利用されうる」という菊地成孔の言葉を思い出した。 -ガーナ服は良くも悪くも日本では着れない。。 -インタビュー記事に出ていたPeace Corpの考えがしっかりしすぎ。大人 -クソ暑いアフリカで日本人がマラソン正気かwww -帰国隊員のアンケートにあったガーナから帰りたくないって本当?JICAの支援なしでも? 一言で言うといい機関誌だったと思う。いろいろ考えるきっかけを与えてくれたし、NTC(二本松訓練所)で知り合った同期隊員の使用後の姿を拝むことが出来たのでwww モザンビークJOCVはガーナより人数が少なく、国土も広くてなかなか集まりづらいということもあるけど、もし機関誌ができたらYさんを始めとしたガーナ隊に送りたいと思う。