派遣384日目融通をきかせて

今日、朝配属先から出る車の中からMenquinhaが制服を来て小学校に向かっていた。Menquinhaは近くに住む10歳のモザンビーク人少女。10歳にも関わらず今まで学校に行っておらず、ポルトガル語が話せない。


偉そうに「子どもを学校に行かせろ」と言っているものの、自己満足的な面は大いにある。貧しいモザンビーク一家よりも遥かに学歴も知識も金も持っているのに、彼らに生活を向上する術を与えることが出来ない後ろめたい気持ちを持った自分への罪滅ぼしでしかないと言えばそれまで。でも、言うだけならタダだし、学校行かないメリットより学校に行くデメリットの方が一般的には多いから言い続けていこうと思う。



夕方、市内中心地への買い物から配属先に帰ってきたら、オフィスの鍵が閉まっていた。鍵を持っている学部長Ms.Aliceがちょうど帰るところで玄関近くにいたので、鍵を貸してくれと言ったら、次のように返事をされた。


「これは私の鍵だから。受付で別の鍵を借りて」


冗談かと思ったらそうではなかった。荷物とるだけだから、そんなに時間は要らないと言っても首を縦にふらない。どんだけ融通利かないんだよと心の中でブチギレる。結局、受付から鍵を借りてオフィスを開けた。このとき、なかなか開かずドアをおもいッきり蹴飛ばす。あまりの音の大きさに、隣のオフィスにいたMr.Walterが驚いて出てきた。


というわけで久々に荒れた。


余談として、モザンビークの小学生と中学生は制服を来て授業を受ける。しかし体育の時間は体育着を着ることはない。というかそもそも体育着がない。