派遣390日目ドタキャン

昨日からの停電でが復旧しないまま朝を迎えた。いつでも電気が回復していいように扇風機のスイッチをつけっぱなしにしたけれども、ファンが回っていないので停電が続いているのだなと分かった。


回復しないかなと待っていたら地区全体で計画停電が始まった。今思えばありえない話だけれども、自分の家だけ先行して計画停電に入ったのだなと楽観的な勘違いをこのときしていた。


いつになくあせったのは携帯電話の電池が切れそうだったこと。緊急用に電話をかける用事がないとは言い切れない(だから緊急なのだが)ので、電源を切ってバッテリーを節約した。月曜日に配属先に出勤するまでは耐えないと。


エンターテイメントの目的を兼ねているPCが充電切れで使えないので、読書をして過ごした。扇風機が使えないので、屋外にずっといたけれどもハエがたかってきてなかなか集中出来ない。


この計画停電がいつもより長く続いた。いつもは空が暗くなる前の16時とかに終わる。今日は完全に陽が落ちた18時過ぎまで続いた。しかし、自分の家に電気は戻らない。


長期戦を覚悟して新しいロウソクを出した。燭台なんて高級なものはないので、細長く安定の悪いロウソクを真っ直ぐに立てるのに苦労する。



19時頃から昨日と同じように窓を開けてふて寝していたら、ある隊員(以下X)から電話で連絡が入った。7月のタンザニア旅行に行けなくなったと告げられた。理由は日本からXの友達が来るから。配属先の活動や家族間の問題であれば、まぁ普通に納得していたのだけれども、理由が理由なだけに腑に落ちない。さらにその後のフォローというか言い訳が火に油を注いだ。


(言い訳・フォローその1)日本の友人は休みをずらしにくい環境になので今回しか休みがとれない
自分を含めた他の同行者だって休暇申請をわざわざ配属先と交渉している。そのご友人より休みが取りにくい環境にあるとは言えない。


(言い訳・フォローその2)今度食事おごるので、、
一回の食事と遅いネット環境、通じにくい通話環境の中、JICAモザンビーク事務所やタンザニア事務所、旅行代理店、旅行同行者にコンタクトしてきた手間が釣り合うとはとても思えない。一例としてポータルに関しては一人最低30分くらい申請に使っている。


(言い訳・フォローその3)自分から事務所とかには連絡入れておくので
結局自分がキャンセルで来たかどうか再度確認するハメになるし、自分がやった方が早いとわかっている(Xも)ので、白々しいと思った。



Xを含め同行者には要所要所で日程、旅行案、予算について連絡して同意はとっている。そもそも、Xは最初同行者に入っていなかったけれども、自分から希望してきたので今回のメンバーに組み入れた経緯がある。



こちらに落ち度は全くない。旅行会社およびJICAタンザニア事務所、モザンビーク事務所への連絡という手間が増える他ににサファリの入場料や宿の代金を4人から3人で分けることになったので、旅行代金が高くなる。この点に関しては他の同行者にも大変申し訳なく思った。不足分の宿代を、まだ正式な予約もしていない段階でXからとるのは常識的にありえないので、残ったメンバーで高くなった分は負担するしかない。もし、Xに負担させようものなら、こちらが悪者になってしまう。



一番腹が立ったのは、後から来る日本人の友達を優先させられたこと。友人にもいろいろなレベルがあるけど、自分から言い出したんだから、後から決まった日本の友人との約束をずらすのが筋だと思う。しかし、そういう発想はXにはないらしい。



ヤンキーの世界の言葉で言うと、「自分たちはXにナメられていた」。


Xにとって自分たちは一回詫びの電話入れればOKと思われている相当優先度の低い友人なんだなと分かった。というかお友達ですらないのかもしれない。


自分が人間が出来ていないからかもしれないけれども、しばらくXを許すことが出来そうにない。



余談として、先週から続く一連の出来事はこの2年間の中で何度かある正念場だと思っている。ある程度覚悟はしていてパニックにはなっていないけれども、面倒くささはヒシヒシと感じる。