派遣401日目デジタルデバイド

途中で用済み

午前中、Fundamental of Computer Networkという科目の試験監督を行う。自分を含めて3人が監督にあたっていた。特にこれといった質問もないし、あったとしても他のモザンビーク人講師MayerとIsmaelに任せていた。椅子に座って退屈そうにしていたら、開始から1時間後ぐらいにMayerから特に仕事はないから出ていっても大丈夫と言われる。監督というよりは最初に問題用紙と解答用紙を学生に配るためだけの要員であった。


この試験のとき、ある学生にボールペンを貸していたのだけれども、途中で退出するため回収することが出来なかった。途中でボールペンのインクの出が悪くなったためという理由で貸すことになった。しかし、冷静に考えると1本しか持ってこない方がおかしい。というか彼に限らず、手ぶらで試験に来ている学生が大半。日本の学生のように試験直前まで参考書をチェックするようなことはない。試験前に粘らず、試験後にクレームという形で粘りを発揮するのが彼らの特徴。


思わぬ形で時間が出来たので,その時間はネットに勤しんだ。


デジタルデバイド

配属先の情報学部がある他のキャンパスに自分が作成した教材を送ることになった。最初はE-mailにzipファイルを添付した。4MBほどの大きさなので送るのに時間かかるなと思ったら、メールサーバーからサーバーのメールボックスの容量オーバーのメッセージが届く。分割して送ろうかなと思っていた矢先、学部長のValerioからCD-Rに焼いて送る案を打診された。


微妙だけれども、モザンビークのネット事情を考えると仕方がない。配属先は500kbpsとか調子のいいときだと出ているけど、他のところだと1〜5kbpsのところもある。今回の場合、CD-Rに教材の電子ファイルを焼く手間だけでなく、空輸する費用と日数もかかる。日本のようなブロードバンド大国とこの国のデジタルデバイドを思い知った。



余談として、モザンビークで一番ネットが速いのはJICAモザンビーク事務所が入っているビルの前にあるカフェNautilus。調子のいいときだと1Mbpsぐらい出ている。