派遣419日目ドキドキするので

浮動小数点のIEEE形式

配属先で学生たちに出す今週のアサインメントの模範回答を作成した。回答だけでなく問題のチェックも同時に行っている。スペルミスの修正だったり、4択式の問題で2つ正解があるのを直したりする。


今回のテーマはNumber systems。2進数、8進数、16進数をもちいた計算や基数変換の話。整数の変換はまだしも、小数を変換する問題に結構手間取る。計算する必要があるし、回答の過程を示す必要があったので。特に浮動小数点をIEEE形式で表す問題が厄介。IEEE形式では数字を32ビットで表現する。最初の1ビットを+-符号、次の8ビットを(指数+127)、最後の23ビットが仮数の小数点以下。計算するステップがそれなりに多いし、32個の0と1が間違いなく並んでいるかどうかを確認するのが一番面倒くさい。学生がやるとすれば、自分以上に計算と理解に時間がかかると思うので、どういう回答をしてくるかが楽しみ。


モデムのまわりで

観光学部の大学院生に教えるため、イタリアの大学からMs.Esterが臨時講師として来ている。観光学部には彼女の分の席がないので一時的に情報学部のデスクに座っている。


普段、あまり他の講師陣のことを気に掛けることはないのだけれども、彼女に関しては違った。インターネットの接続を常に確認しているので。先週ようやくインターネット接続が復活したものの、不安定な状態が続いている。隣に座っているIsmaelに、現在ネットがつながっているかどうか確認したり、自分でスイッチのあるところに行って結線が大丈夫かどうか何度も確認していた。


正直、仕事にそこまでインターネットは必要でない。メールが送れてイントラネットに教材のファイルをアップロード出来ればそれで十分。ネットがつながっていなくてもメールの文案をテキストエディタで作っておいて、ネットがあるときにメーラーで送ればいいだけなので、常に繋がっている必要はあまりない。自分のようにマンガをダウンロードしたり、百数十個のブログを毎日チェックするのでなければ。


ということで、常にウロウロしていてかなりウザったい。しばらくネットに繋がらない状態になったとき、彼女が自分のもとに近づいてきた。自分のPCの画面を見て一言「Wao, Japanese!!」。他の人の接続状況を確認するためにきたと思うけれども、ドキドキするのでやめていただきたい。


再度学生から

先週と同様に学生から、時間割の変更要求があった。前回は彼らからの要望書を受け取らなかったけど、今回は受け取ることにした。こちらとしては時間割を変更するメリットは全く無い。プロジェクターや教室を確保出来るように調整しないといけないし、また再度書類を作ったりしなければいけない。午前と午後来るのは疲れるからというあまり正統とは思われないことを理由に挙げていたので認めるつもりはない。それでも受け取ったのは彼らを納得させるため。情報学部の会議で話しあうといって受け取って、そこで断られたと言えば、自分がその場で断るよりも説得力があると思われたので。クレーム対応で必要なのは要求されている問題を解決することではなくて顧客コントロール



余談として、前ボランティア調整員のYさんがモザンビークに再び赴任することが知らされた。今回は2年ではなく短期の赴任。おそらく、20人と人数の多い22年度1次隊の家探しだったり、赴任直後に起こりやすいトラブルの対応がメインのタスクだと思われる。前回の赴任中は大変お世話になったし、7月に行われる隊員活動中間報告会で活動の報告が直に出来るのがうれしい。