派遣421日目非白熱教室

白熱しない授業

今日の夜間コースのPBLの授業も低調だった。この日記に度々出てくるPBLとはディスカッション形式の授業のこと。Program Based Learningの略。3パートに分かれて一つの課題をこなす。概略は以下の通り。

  1. 課題についてのアクションプランの決定(セッション1日目)
  2. アクションプランに基づいたセルフスタディ(各自自己学習)
  3. セルフスタディの結果についてのレポート(セッション2日目)

セルフスタディがないとセッションが成立しないにもかかわらず、誰一人としてやってこない。早めにセッションを切り上げて、再度PBLの方法についてレクチャーをした。


学生と教える側、それぞれのモチベーションとレベルが高くないとハーバード白熱教室のような授業は期待できない。ハーバード白熱教室のスゴイところは教授一人vs学生千人以上でインタラクティブに授業を展開していること。そしてスライドも黒板もない。授業として一つの理想の形を示していると思う。


インタラクティブにする際に気になるのは時間配分。教える立場になって初めて分かったこととして、いかにその回の授業内容を時間内に終わらせることに神経をとられるということがある。学生用のガイドでも各週ごとにやる内容を宣言しているので、突然の変更は出来ない。質問をして突拍子もない答えが帰ってきたときに、真面目にそれが間違っていることを説明するのは結構難しい。これはこうなっているんだ、こう定義してあるから仕方がないんだと押し切れれば楽。しかし、どの質問についても変に考えるクセがある。一瞬戸惑い説明を試みてしまうので余計な時間を使ってしまう。それを含めて進行していけるように計画すればいいのだろうけど、残念ながらそこまでモチベーションが上がっていない。


あとは、日常遭遇する場面から話を展開出来る哲学とは違い、機械的なプロセスに過ぎない基数変換の説明で学生の目を輝かせることは自分には出来そうにない。



余談として、今読んでいるマンガは寺嶋裕二ダイヤのA」。

ダイヤのA(1) (講談社コミックス)

ダイヤのA(1) (講談社コミックス)


通常の高校野球漫画は弱小校を舞台にする場合が多いけれども、このマンガは野球推薦がある強豪校を舞台として書かれている。主人公は中学時代の仲間に応援される形でその高校へ推薦入学をする。これとは逆に指定校推薦の暗部を描いたのがあだち充クロスゲーム」。

クロスゲーム (1) (少年サンデーコミックス)

クロスゲーム (1) (少年サンデーコミックス)

その問題については途中の巻であっさりと解決してしまったのが残念。もっと掘り下げていけば、違ったマンガになったと思う。