派遣424日目ドロン

いきなりドロン

同じ教員用住宅に住むMr.Walterの家に配属先の用務員(trabalhador)が来て清掃と整理を行っていた。


5月に入ってから彼は不在だったので、休暇をとって旅行しているのかと思っていた。フェアウェルや別れの挨拶はおろか、教頭や学部長から通知とかそういうのもなかったし。


Mr.Walterは最古参のスタッフで自分の前任者のこともよく知っていた。5年も働き続けてきたので、これからも働き続けるものだと思っていたのに。これで自分が赴任したときにいた情報学部のスタッフは全員いなくなった。信じられないけれども、これからは自分が最古参のスタッフ。改めて人材の回転が速いことに気づく。


今月のはじめあたり、図書館長のMs.Elisabethもいつの間にか教員用住宅から配属先から姿を消していた。自分が去年5月に赴任してから数ヶ月後にこちらに来たので1年足らずもいない計算になる。正直、彼女が来て変わったのは、本の並びと机の並びぐらいなので、いてもいなくてもあまり変わりがない。彼女は図書館学の修士を卒業しているものの、本の絶対数も学生数も少ない我が配属先ではあまり能力を発揮しづらかったのではないかと思う。


PC修理

近くの商店を経営しているモザンビーク人からノートPCを預かることになった。電源を入れても起動しないらしい。とりあえず、配属先にある道具を使っていろいろと試してみたいと思う。


普段はこんなことは引き受けない。それなりに時間がかかるし、直らない可能性も大いにあるので。引き受けた理由は、普段使う商店の人だからに他ならない。ここで恩を売っておけば、閉店時間を過ぎての対応や額面の大きい紙幣を出しても嫌な顔しないでお釣りを出すようになるなど、何かしら特典があるだろうと思ったので。こういうとき打算的にしか動けない自分を発見する。フッフッフ。



余談として、Mr.Walterが旅行している勘違いした理由に多数の品物を家に残していたことが挙げられる。自分が離任するとき、物品の処分や部屋をある程度しておかないといけないのかなと思っていたけど、何もする必要がないと分かったので気が楽になった。