派遣435日目印刷から考える効率化の是非

印刷から考える効率化の是非

明日のテストの印刷を行う。直前に行うのはオフィスに保管するのに適した場所がないので。常に人がいるわけではないため、机の上においておいたりすると盗難や盗み見られる可能性が出てくる。


誰もいないときはカギをかければいいだけの話だけど、鍵を持っている人を探しに行ったり、予備の鍵の保管場所である受付まで行くのも面倒なので、自然とそのような運用になっている。


いつも使っている図書館のコピー機が動いていないので、配属先と同じ建物に入っている団体のコピー機を使うことにした。配属先の外部の組織のため、お金がかかるので請求書を管理部門に渡す必要はある。


印刷したのは16×10枚分とそこまで数は多くない。ただ日本にあるような原稿をまとめて読み取るタイプの機械ではなかったので、1枚ずつ作業をする必要があり30分弱ほど時間がかかった。こういうとき庶務担当社員(含派遣社員)のありがたさが身に染みる。


日本の企業で庶務担当社員は一般職もしくは派遣社員の形式をとることが多い。定時には帰りますという人がほとんど。しかし、営業やSEは昼は外回りで定時以降に提案資料や報告書などを書いたりするので、夜こそ、庶務担当の社員が必要だと思う。電話番という庶務担当十八番の役割もモバイルデバイスやノートPC、携帯電話がある今となってはそれほど必要ではない役割。


ただ、こういう要求をしていくと長時間労働という泥沼にハマっていく人を増やすだけなので、常に慎重でなければいけないと思う。


ビジネスの効率化のためにIT化を推進するというけれども、IT化は会社などの組織に対して効率化を図っても、そこで働く人を楽にさせるわけでも給料を上げるわけでもない。削られた分の時間やお金は新しく人を雇ったり、他の部署に人をコンバートすることが出来るのがメリット。従業員が直接メリットを享受できるようなことは少ない。産業革命当時、機械の導入に反対したラッダイト運動と同様にIT導入に反対するためにサーバーを壊すような運動が起こってもおかしくはない。



余談として、新しいアイデアやサービスは誰かの犠牲の上に成り立っていることはどの業界を見ても当てはまると思う。多分、社長がユニークで勢いのある提案をしてくるソフトバンクの中の人は死にかけているのだろうなぁと容易に想像できる。