派遣467日目ヒヨコ

3ヶ月ぶりのビーチ

朝、同任地隊員のK君から電話があった。彼の配属されている文化センター(Casa de Cultura)で今日の昼からWimbeビーチでイベントをやるので見に来てくれないかと誘われる。


14時半ごろ出発。歩いて行くのは疲れるなと思っていたら、たまたま教員用住宅の前にツクツクが止まっていたのでそれに乗車。ビーチまでは50MT(約150円)。普通のタクシーに乗る場合と値段が変わらない。


ツクツクは今年からペンバで見るようになった。ツクツクが導入された詳しい経緯は不明。ツクツクのいいところは小回りがきいて、渋滞の影響を受けにくいことだと思うけれども、車が少なく渋滞が起こらないこの町ではあまり意味が無い。車の単価自体が安いので事業者が規模(台数)を増やしやすいということがメリットか。



ビーチに着くと砂浜に打ち立てたステージの上で黒人がパフォーマンスを行っていた。ステージ周辺にはかなりの人が集まっていたので、遠くから見ることにした。音楽だけでなく、ダンス等のパフォーマンスを行うグループもいる。しかし、K君のバンドの出番はなかなか回ってこない。K君には申し訳ないけれども1時間ほどした後、限界を感じビーチをあとにする。次のパフォーマンスが始まるまでの待ち時間が長いのが耐えられない。パフォーマンスの順番を示すパンフレットや立て看板もないのもストレスを貯めるのに役立ってくれた。


ヒヨコ

帰りは歩いて家に帰る。途中でニワトリ一匹とヒヨコ数匹が自分の目の前を横切って歩いていた。自宅の近所では、ニワトリは家の中ではなく放し飼いされている場合が多くよく見かける。手を伸ばしたら捕まえることができそうだなと思ったら、本当に捕まえることが出来た。


家に持ち帰って、いろいろ観察してみる。ヒヨコはヒヨコのときからニワトリの足なんだなというぐらいしか特に感想がないwww


再び家の外に出て、元の場所に返そうかなと思ったら、そこら辺にいたモザンビーク人女性から譲ってくれと言われた。特に反対する理由もないので譲ることに。



余談として、飼い始めるのか、食用にするかまでは聞いていない。

派遣466日目中間報告会用スライド作成

隊員活動中間報告会用スライド作成

隊員活動中間報告会用のスライドを作成する。日本語でスライドを作成するのはかなり久しぶり。想いというか不満が溢れているのか、スライドの枚数が結構な量になった。15分の発表時間で足りるかどうか結構あやしいwww


いろいろあるけど、曲りなりに要請通りのことをこなせている自分は恵まれている方だと思う。要請と違ったことを要求されたり、そもそも要請がなくなっているケースも結構あるので。


個人的には中間報告以上に、2年の任期を終える隊員の最終報告が聞きたい。今まで最終報告は19年度2次隊の分しか聞いたことがないけれども、皆想いがこもっていた。例えば「大変だった」という一言も2年分の厚みがあり重い。


余談として、Apple社のプレゼンテーション作成ソフトkeynoteがすごいという話はよく聞くものの、未だに使ったことも見る機会もない。

派遣465日目生きていくことって

生きていくことって

明日は同期隊員でガーナ派遣Yさんの誕生日。明日は配属先にいないためインターネットに接続できないので、今日配属先からメールを送る。


Yさんは自分より学年が1つ上。このとき自分の年齢を逆算してみて、途端に気分が重くなる。何でも出来るように思えた輝かしい20代はすでに終わり、帰国して3年ぐらいで転職が難しい年齢になる。これでいいのかという疑問は常に有って別の可能性が見つかるんじゃないかと思って、このプログラム(青年海外協力隊)に参加してみたけれどもまだその糸口すら見つかっていない。ソフトウェアエンジニアとして二流にカテゴライズされるかどうかすら怪しい自分がこれから努力しても前の会社のときに出会った一流の人たちに追いつくなんて夢のまた夢。


世の中の35歳以上の人は、どちらの考えで生きている人が多いのだろうか。あきらめているのか、それとも覚悟を決めているのか。そのことが分かるのが遠い未来でないということが恐ろしい。


結局生きていくことって、無限にある可能性をどんどん捨てていくことではないだろうか。自分にあった才能を見つけることが出来た時点でその人は勝ち組なんだと思う。



余談として、Yさんから誕生日プレゼントをほのめかされていたけれども、モザンビークからガーナへの郵送は不確実なので帰国後に渡すことにした。日本でYさんは隣の市に住んでいるので自転車で渡しに行くことが出来る。

派遣464日目フォルダアップロード

日記を片づける

リアルタイムの日付とつづっている日記の日付が随分とずれてきた。来週末からのタンザニア旅行中はどうしても日記が止まってしまうので、昨日の分まで書いて追いつかせる。


フォルダアップロード

配属先の情報学部の講師Pascoalに頼んでいた、来期の科目のマテリアルのアップロードが終わっていなかった。せっついて、ようやくいそいそと何かやりはじめる。直接データとしてもらわないのは彼のUSBディスクがウィルス感染している可能性が高いから。多少手間だけれども、こういう方法をとっている。


今週初めからいくら待っても1つもアップロード出来ていないと思って、聞いてみると、目的のファイルをアップロードしようとしているけれども、選択画面で指定できずに単にファイルを開く動作にしかならないと言っている。冗談かと思ったら本気で、フォルダアップロードが出来ると思っているらしい。HTMLのフォームの仕様上そのようなことは出来ないので、通常はzipファイルに圧縮してからアップロードする、といってようやく彼も納得。しかし、ここで配属先を出る時間になってしまったので今日も目的のファイルを受け取ることは出来なかった。


今日の彼の行動は自分の中の彼のランクを数段階落とすのに成功した。彼の卒業論文のテーマがあるWebシステムのテスト手法および結果だったにもかかわらず、こんな初歩的なことも分からなかったのだから。何よりもファイルアップロードごときで何日もかかっている時点でダメ。



余談として、こういうときに出る言葉の第1位は「使えねー」である。

派遣463日目Amazon共同購入委員会再び

残酷なる宣告

今日は試験の日。午前中3時間と夕方から3時間の計6時間試験監督を行う。


試験は最終試験以外のアクティビティ(課題、中間試験等)の成績が一定以上ではないと受けれない。しかし、今回は学長と教頭の不在のため承認と公表が遅れたので、試験場の入り口で不合格者に試験を受けれない旨を伝えるという残酷なことをした。この1名に該当したのがSahadiaという学生。授業には真面目に出席するものの、英語が不得意なため理解が不十分で合格点を大きく割っていた。


彼女にこのことを伝えた瞬間呆然とした顔をしていた。何か自分に告げてきたけれども、むちゃくちゃな英語なので何を言っているのかがよく分からないwww。次からはこういう悲劇を防ぐために、正式な発表の前に学生にアナウンスできるような仕組みを考えておかないといけない。


ネタ探し

昨日に引き続き、次の担当科目Advanced Computer Networksのネタ探しを行う。すでにダウンロードしていたタネンバウムのスライドは前提科目のFundametal Computer Networksの担当者のMayerが一部利用しようしていたのでトピックが被ることになった。改めてFCNで使用していた資料を調べるとCiscoやら欧米の大学のサイトからダウンロードした資料、そして自作した資料をミックスして使用していたため何が何だかよく分からなかった。一応ネットワーク関係のトピックは幅広くカバーしているものの、どの程度まで講義を行ったのか、そしてどれだけ学生が理解しているのかが不明。もう一度説明しないと分からない学生もいることは容易に想像できるので、応用面を説明する前に基礎部分も合わせて説明できるよう準備することにした。


探した資料の中でプリンストン大学コンピュータサイエンス学部で使用している資料(http://www.cs.princeton.edu/courses/archive/spring07/cos461/)が質、量ともによいのでこれを利用する予定。


Amazon共同購入委員会再び

今年2月に共同購入を行ってから2度目の企画。海外からAmazon.co.jpで本を注文した場合、配送料4400円+送料300円×冊数がかかる。1人が代理で皆の注文して配送料の4400円を割るのがこの委員会の狙い。先週上京していた際に、同期のK君から本を注文したいとほのめかされていたことと自分も8月からの担当科目のために専門書が必要になったので今回委員会を発足することにした。


このシステムでは注文する人数が多ければ多い程良い。ということで来月帰国する隊員を除く全ての隊員に連絡をすることにした。しかし、先日赴任した22年度1次隊の隊員の電話番号を知らなかったので、JICAモザンビーク事務所から来たリストをもとに登録。さすがに20人登録するのは時間がかかる。名前も正確な読み方が分からないので、不正確なローマ字で入力(こちらの携帯電話には漢字というか日本語が入力できない)。試験監督中にこの作業を行った。特にやることもないのでいい暇つぶしになる。


50人近くに送って返信が来たのは1人だけ。何だかこれ以上集まらない予感が。。e-mailでも受け付けるようにしたので、土日にネットカフェや隊員連絡所(ドミトリー)等のネット環境があるところを利用していそちらの方に送ってくれる人がいることを期待。じゃないと若干困る。



余談として、今回いろいろと検索していてSlideshareというスライド専門の検索サイトがあるのを発見。世界中の大学が講義用資料を公開していることが分かる。日本の大学もどんどん講義用資料をどんどんインターネット上に公開して初学者が独学できるよう環境を整えてほしい。専門書はハードルと価格が高すぎて初学者は手を出しづらい。

派遣462日目ネタ探し

ネタ探し

配属先で次の担当科目に向けて準備をはじめる。次の担当科目はAdvanced Computer Networksという科目。何をやったらいいのか正直良く分からないww。というのも、ベイラキャンパスのスタッフMr.Machachaが講義用スライドをはじめとした教材を準備する予定だったから。何度かコンタクトをとろうとメールを送ったのだけど、一向に返信が来ない。この調子だと本当にスルー可能性があるので、仕方なく自分でいろいろと整えることにした。


いろいろ探してみて、タネンバウム「Computer Networks」のサイトを発見。

Computer Networks

Computer Networks

そのサイトでは講義用のスライドまで提供していた。講義でスライドを使うのは黒板に書く時間を減らして、話す時間を増やすこと。しかしながら、Powerpointでその作業をやると黒板に書く以上に時間を取られるのが難点。予め用意してあれば何とかなる。とりあえず、これをもとにすれば何とかなりそう。7月は安心して旅行や総会を行うことが出来るww



余談として、Mr.Machachaはジンバブエ人。ジンバブエ人は元学部長Mr.Nephasなど好印象の人が多かっただけに今回の件で印象を悪くした。しかも彼は配属先でも学部長より上の立場にいる人間なので、配属先の印象も悪いものにしてしまった。

派遣461日目手数料

手数料

先週行った旅行会社へ送金を確認するため銀行へ。店員から送金手続きの明細をもらい無事完了していたことを確認。明細を見ると手数料の項目が。具体的には

回数 送金額 手数料
1回目 5000USD 65USD
2回目 146USD 51USD

送金2回分で120USドルほどかかっていた。かかるのは知っていたけれどもこれほどとは思わなかった。2回に分けて送金をせざるをえなかったのもイタイ。これだけ高額になってくると他の旅行同行者にも負担してもらわないといけない。


とはいえ、今日でようやく送金手続きが終わった。インボイスを持っていかないといけないとか身分証明書を用意しなくちゃいけない等の細かい情報をモザンビーク生活上のナレッジとして積んでいかない。しかし、JICAボランティアもJICAスタッフも基本的に2年で人が入れ替わってしまうから、これからモザンビークに住む人も同じような場面で同じような苦労をするのだろう。


成績表と承認フロー

成績表を作成。配属先では成績表を2種類作成する必要がある。1つは最終試験以外の課題、PBL(ディスカッション形式の授業)、中間試験を総合した成績、もうひとつは全ての成績を統合したもの。最終試験は今週水曜日なので、今日は前者の成績表を作成した。この成績が基準点に届いていないと最終試験が受けることが出来ない。


成績表を作成したあと、プリントアウトして学部長と教頭のサインをもらう必要があった。学部長のValerioに提出したら、点数換算を100点換算ではなく全て20点満点換算で行うように言われたので再度修正してプリントアウト。教頭に持って行こうとしたら病気で今日は休みとのこと。学長も外出しているため今日中に学部のボードに掲示することは出来なかった。人数が少ないこの配属先でも承認フローが手間取っているので日本のような大企業だともっと大変なのだろうということは想像に難くない。



余談として、Webでフローを回すのがそんなに浸透していないのはPCの画面上で書類のチェックをしたときよりもプリントアウトしてチェックしたほうがより正確で早いから。大学卒業後に入った会社(もう辞めた)で教わったことで印象に残っているのは顧客に提出する書類は必ずプリントアウトしてチェックしろということだった。